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その旅は、一粒の真珠から始まった――。真珠は、撫子からお礼として千景の手元へと渡っていった。そんな千景は、黒沢に代筆してもらった手紙の返事を待ち続けていた。幼いころした約束を胸に抱えて…。人が人を想う気持ちのあたたかさに触れる感動のオムニバスストーリー、第四章:恋の波残り・下を収録する完結巻。
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