チェクポ おばあちゃんがくれたたいせつなつつみ
作品概要
韓国では古くから、ポジャギと呼ばれる風呂敷状の布を多用してきました。
チェクポは、子どもが使う通学鞄がわりのポジャギのこと。
ポジャギには一枚布で仕立てられたものもありますが、
小さな布の切れ端を縫い合わせたパッチワーク状のものが庶民の暮らしでは一般的でした。
オギの持っているチェクポもまた、おばあちゃんが端切れを縫い合わせて作ってくれたもの。
オギは友だちのダヒの新しい鞄がうらやましくてなりません。自分の古びたチェクポをからかわれたオギは、ダヒと大げんか。
でも、チェクポを縫ってくれたおばあちゃんを思い出したオギは、一針一針にこめられた真心に気づきます。
「福よ、福よ、福よこい」と歌いながら針仕事をするおばあちゃんの姿は、ものが豊富になった現代の日本人には懐かしくも新鮮にうつることでしょう。
庶民の暮らしのささやかな工夫や手仕事の意義など、現代が失ったものの大切さに気づかされる絵本です。
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1,650 円税込