おばあちゃんのにわ
作品概要
数々の賞を受賞した名作『ぼくは川のように話す』のコンビによる心温まる絵本。
著者であるカナダの詩人、ジョーダン・スコットの祖母との思い出がもとになっています。
ポーランドからの移民で、あまり英語がうまくしゃべれないおばあちゃんと「ぼく」は、
身ぶりや手ぶりで、そして、さわったり、笑ったりして、いいたいことを伝えあいます。
言葉にたよらない二人の親密さを描くシドニー・スミスの情感あふれる絵が、懐かしい記憶を呼びさまして胸を打ちます。
ぼくのおばあちゃんは、もとはニワトリ小屋だった家にすんでいる。
毎朝、お父さんの車でおばあちゃんの家にいくと、おばあちゃんは庭でとれた野菜をつかって、朝ごはんをつくってくれる。
長いあいだ食べものがなくてこまったことがあるおばあちゃんは、
ぼくが食べこぼしたオートミールをひろいあげると、それにキスして、ぼくのおわんにもどす。
雨の日には、おばあちゃんはゆっくり道を歩く。
それはミミズをつかまえるため。
ぼくたちは、つかまえたミミズをおばあちゃんが野菜を育てている庭にはなつ。
いつも、二人でそうしていた。
おばあちゃんがあの家を出るまでは……。
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1,760 円税込