しゅくだいとびばこ
作品概要
三週間後の運動会で、六段のとびばこを三年生全員でとぶ、とびばこの競技がある。
とんだらぬけて、とべなかったらとべるまで挑戦しなければいけない。
運動会の伝統の競技がとびばこだなんて、どこの小学校をさがしてもないと思う。
体育の授業がはじまった。
ぼくは、ようやく四段がとべるようになったばかりだ。
五段のとびばこに向かって走ったけれど、ふみきり板に足を合わせようとして直前でスピードを落としてしまった。
五段がとべないのに、六段なんて本当にとべるのだろうか……。
ある日、ぼくのクラスに「かじまさる」くんという転校生がやってきた。
かじくんは、ほとんどしゃべらないちょっと変わった子だった。
かじくんも、とびばこが苦手で一緒に練習をしていたけれど、ぼくたち二人は、前日までに六段をとぶことはできなかった。
そして、ついに運動会の日がやってきて……。
とびばこなどの運動が苦手な子どもたちにおくる幼年童話。
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1,210 円税込