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一度その味を知ってしまえば二度と忘れられない。それは何もなかった私にとってあまりにもまぶしかった。称賛、歓声、その視線。芽生え始めた承認欲求を満たすため「かわいい」彼女は更なる一歩を踏み出す。嘘をつき、その嘘を隠すためにまた嘘をつく。破綻の日が近づこうとも彼女はもはや止まれない。『東京深夜少女』、最悪への分岐点。
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