[第70回 課題図書]小学校高学年向けセット (全4冊)

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作品概要

・ぼくはうそをついた
広島に住む小学校5年生のリョウタ。同居する祖父から、原爆で亡くなった祖父の兄ミノルの話を聞く。
平和学習で資料館に行き、戦争は怖い、二度と繰り返してはいけないと思っていた一方、どこか遠い昔の出来事のようにも感じていた。
しかし、祖父の話から興味を持ったリョウタは、亡き大おじミノルの足跡をたどろうと思う。
リョウタが憧れる女子バレー部のキャプテン、レイは共働きの両親にかわり育ててくれた曾祖母のことが好きだった。
原爆で子どもをなくしている曾祖母は、時おり記憶がまだらになり、我が子を捜し始める。
近所の子どもたちからも変人扱いされている曾祖母の姿を見るのは辛く、なんとか彼女を救いたいと思うレイだが――。
平和のために、今、私たちは何ができるのだろう――すべての人が幸せに生きられる世界へ、祈りをこめた物語。

・ドアのむこうの国へのパスポート
作家の家には、なぞめいたドアがある。ドアのむこうには、特別なパスポートを持った人しか入れないという。
クラスの子どもたちは作家と手紙をかわしながら、パスポートやビザの申請といった課題にむきあううちに、仲間や自分をより深く知っていく。
オランダの人気児童文学作家二人による、子どもたちへのエールに満ちた物語。

・図書館がくれた宝物
1940年、ロンドン。
ドイツとの戦争が始まったばかりの英国。
12歳のウィリアム、11歳のエドマンド、9歳のアンナの三人きょうだいの保護者がわりだった祖母がなくなった。
三人の両親は幼いころ亡くなっている。遺産がのこされたが、未成年の三人は、後見人がいないと遺産にも手をつけられない。
そこで、弁護士のエンガーソルさんが、集団学童疎開に三人も参加することを提案した。
空襲の恐れのあるロンドンにいるよりは安全だし、ひょっとしたら疎開先で、後見人になってくれる人が見つかるかもしれない…。
疎開先では辛いことも多い。厳しい疎開生活のなか、3人の救いとなったのは、村の図書館だった。
ロンドンから疎開した本の好きな3人きょうだいの心あたたまる物語。
巻末に、物語中に登場する本のリストを収録。

・海よ光れ! 3・11被災者を励ました学校新聞
東日本大震災の避難所となった小学校で、被災者といっしょに寝泊まりしていた子どもたち。何を感じ、そして自分たちに何ができるのかを考え取り組んだこととは…。
子どもたちの思いをつぶさに伝える感動のノンフィクション。

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