[ライトノベル]最弱の支配者、とか。 (全1冊)
作品概要
「総統様!」空から落下してきたその少女は、腰まで地面に突き刺さったまま俺に叫んだ。いや俺、高校一年生だし人違いですよ。その少女を無視して学校へと急ぐ。放課後、担任の先生に呼び出された美術室で、俺はその少女と不吉な再会を果たす。隣にはなぜか保健室登校のクラスメイト権藤季乃の姿も。「これで総統閣下の部下が三人、現代に揃った!」担任の新出先生はそう叫んだ。だから先生、俺は総統じゃないんですってば!!三人は俺が「三〇年後に世界の支配者となる総統様」って言ってはばからない。一体何が起こった!??。
第七行使桑畑、只今、馳せ参じましたっ!
「総統様!第七行使桑畑、只今、馳せ参じましたっ!」
?彼女は物凄いスピードで公園の中ほどにある桜の広場へ無様に激突するやいなや、ユキトに向かって叫んだ。ユキトが願ってきた平凡は、こうして崩れ始めた??。
平凡高校生、松原ユキト。
自分が平凡な高校生であることに誇りを感じながら生きてきた。平均的な公立高校へ入学し、平均的に運動も出来、家庭環境も平均的。このまま自分の人生は平和に過ぎて行けば良いと考えていた。なのに・・・。登校中のユキトの目の前で、性懲りもなく墜落してきた「桑畑」と名なる美少女のせいで、ユキトの平凡人生がみるみる崩れ始める!
自分は未来のユキトの忠実なる部下なんですと言ってきかない桑畑。彼女の話によると、なんでもユキトは30年後の世界の支配者で、その未来のユキトの命によって現世に転送されてきたのだという。当たり前だが平凡を愛するユキトはまったく信じられない。しかしストーカーのように何処までも付いてくる桑畑!
いい加減にしろ! いったい何がしたいんだ! と問いつめると彼女自身も自分がなぜここにいるのかわからないのだという・・・。
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